流人道中記 面白い~
今年7月から始まった読売新聞の連載小説 浅田次郎の『流人道中記』
最高に面白いです。
書かれている言葉の意味がわからず、最初の頃はスマホ片手に
検索しながら読んでました。
大まかに言うと、流人を押送している19歳の新米与力・乙次郎と
罪人・玄蕃の珍?道中記です。
新御番組内三番組 青山玄蕃 (げんば)右之者 先達而 不届至極之行状有之付 切腹可申渡処
父祖代々多年之奉公二参酌致
格別之御沙汰以罪一等減シ改易闕所之上
蝦夷福山 松前伊豆守殿許へ 永年御預之事 仕置申渡候者也万延元年 庚申七月十六日
寺社奉行 水野左近将監 27歳
南町奉行 池田播磨守 59歳 (遠山左衛門尉の後任)
勘定奉行 松平出雲守 39歳
青山玄蕃 (げんば)は姦通罪で切腹を申し渡されたが拒否した。
格式高い御番士のため牢屋にも入れられず
三人の奉行が困った挙句、『大名預かり』という罪を思い付き
蝦夷福山 松前伊豆守殿に頼むことにした。
そこで御奉行が内密に石川乙次郎と田中弥五郎に押送を申し付けた。
だが千住掃部宿で最古参の弥五郎がここまでと逃げてしまい
乙次郎と玄蕃との二人旅となってしまう。
罪人・玄蕃の押送なのに、玄蕃の姿はいかにも家来を従えて
道中に出る旗本の威を備えていた。
青山玄蕃 35歳 新番組士 御目見以上の旗本
妻 と 男子10歳 有り 江戸に置いていく
田中弥五郎 50過ぎ 南・北町奉行 最古参の同心
石川乙次郎 19歳 先手鉄砲組同心の次男 身分が低いが
奉行与力の婿養子に入る
きぬ 15歳 妻 父が55歳で倒れ床に伏し、急遽 養子をとる
あまりに幼いため乙次郎と同じ布団に寝ながら何もない与之介 乙次郎の弟
おせん 乙次郎の妹 べっぴんだが尻軽女
とんでもない二人で悩みの種おはま 杉戸宿 ゑびす屋女主人 41歳で未亡人
玄蕃に7年前に亡くなった旦那の姿を思い出し
好きだった鰻をふるまった。
得悦 按摩 (佐久山) 乙次郎に殺気を感じ取り、玄蕃に伝えた
乙次郎は佐久山で玄蕃を斬ろうとしたが
得悦の按摩の気持ちよさに和み斬れなかった。
日光 杉戸宿へ泊る (1日目) → 栗橋宿 → 利根川関所 →
宇都宮手前の雀宮の旅籠へ泊まる (2日目)
鬼怒川を渡り 喜連川と大田原の間 佐久山で泊まる (3日目)
江戸から41里来て4日経った。 仙台までは50里まだ半分も来ていない。
茶店の婆さんから、代官所から届いた人相書きを見せられて
危ないから次の芦野宿に泊まるよう勧められた。
大田原→那珂川を徒渡り→芦野宿 那須屋という飯盛旅籠(4日目)
勝蔵 35歳 稲妻小僧こと上州無宿勝蔵 懸賞付きのお尋ね者
えらの張った四角い顔 獅子鼻 頬に古傷 背中に稲妻野老山権十郎(ところやま) 賞金稼ぎ 浪人者
お夏 13歳 那須屋の下働き 女将に水揚げするよう言われた
お栄 33歳 女郎 15歳から客を取る古株
乙次郎と玄蕃が泊まる那須屋に、商人になりすました勝蔵と
ここら辺りに潜伏しているのではないかと探す権十郎が居合わせた。
玄蕃は、商人がお尋ね者の勝蔵ではないかと乙次郎に言うが
押送中の身、知らんぷりを決め込むように諭す。
那須屋の女将はお夏に客を取るように言うがお栄がまだ早いとかばう。
代わりに商人を口説きに部屋を訪ねると
塩原の里の隣の家で生まれた幼馴染の勝蔵だった。
6つと8つの頃に生き別れたままだった。
勝蔵は顔の傷を見せてお尋ね者だと明かした。
これからどうなるか本当に楽しみです。面白いわ~
さすが浅田次郎さん。
連載が始まる前に、広重展の東海道五十三次風景版画を見てきたばかりで
二人はあんな感じで旅してるのかなぁなんて想像しながら読んでます。
今回は江戸から蝦夷なので、ちょっと風景が違うでしょうけど(^o^)
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コメント
はにはにさんは、読み物も守備範囲がお広い!
こうやってまとめてもらうと、あぁそういうお話なんだ~と思うけれど
そうでないと時代物は最初から頭に入ってきません(;^_^A
美術館もちょくちょく行かれるし、頭が柔らかくて
まだまだまだまだ吸収力抜群なんだと思います。
私の頭は寒さもプラスされて、カチカチです(笑)。
投稿: ふくだ | 2018年12月18日 (火) 13時13分
ふくださん(^o^)丿
時代物は本当に難儀なんですよね~これが
言葉が本当に難しい。よくこんな言葉知ってるなぁ~と
ただただ感心してしまいます。
読み物の守備範囲が広いというよりは
ほとんどは新聞の連載小説なので、否応なしっていうところで(^_^;)
時代物も今回3回目。
なんとか頑張ります。
美術館に行くのも、どこにも行かないと
店と家に往復になってしまうのでσ(^_^;)アセアセ...
まぁ県立美術館の建物は好きですけどね。
ふくださん、寒さで頭が凍ってますか(^o^) おもろいwww
大丈夫、頭、やらかそうですよ!
投稿: はにはに | 2018年12月18日 (火) 23時54分
主人公のお二人、いま仙台大河原にいるようですね〜 浅田次郎さまにおかれましては仙台城下の描写がとても宜しく描いて下さり嬉しくぞんじます。嵐に見舞われた夜の旅籠のお膳の説明と挿絵、蒲鉾つい食べたくなりました。仙台は奥州随一の城下町とのご評価、嬉しいです。
投稿: 初子 | 2019年2月 4日 (月) 07時12分
初子さん(^o^)丿
コメントありがとうございます。
雨に打たれて飛び込んだ『大河原宿』
土地の名前を聞いてもピンと来ませんでしたが
初子さんはお近くの方でしょうか?
思わずGoogleで大河原を検索してみました。
本当にもう少しで仙台ですね。(^_^)
奥州一の城下町 仙台 今でもそうかもしれませんね。
夕食のお膳は本当に美味しそうですね。
蒲鉾は笹かまなんでしょうか。
その時はまだなかったのかな?
大根のみそ漬けも美味しそうですよね~
それより何より、これから敵討ちがどうなるか楽しみですね。
投稿: はにはに | 2019年2月 4日 (月) 23時21分
いよいよ仙台城下ですね。そして国分町ですか〜国分町はいいですよ〜何だか礼儀正しいお迎えですね。さすが伊達家のお侍!その先の吉岡宿は映画 「殿利息でござる」で有名な元宿場町です。面白くなってきましたね!
投稿: 初子 | 2019年3月 1日 (金) 19時14分
初子さん(^o^)丿
「それにしても仙台は美しい町」
と書いてありましたね。
今の国分町も素敵なところのようですが、1860年の趣きは
いったいどんな感じなんでしょうね。
その頃に行ったみたいですね。
そして伊達男ばかりなんでしょうかね(^o^)
マップでまた検索してみたら、仙台の中心部なんでしょうか?
大昔に一度しか仙台に行ったことがないので、まったく地理は
分かりませんが、今でもその名前の町名が引き継がれて
実在してるんでしょうかね。
行く予定だった吉岡宿。
映画 「殿、利息でござる」は見ませんでしたが
今見たら余計に流人道中記が面白くなりそうですね。
情報、ありがとうございます。
レンタルで見てみます。
投稿: はにはに | 2019年3月 3日 (日) 10時27分